審美歯科治療にかかる期間とは?~美しい歯を手に入れるまで~

「美は一日にして成らず」とは、美容業界ではよく言われることですが、美しい歯を手に入れるのも同じことがいえます。
とはいえ、年単位の時間がかかる矯正以外は、長くとも3ヵ月以内には終えられるものばかり。比較的手軽に美しい歯は手に入るといえます。
けれど歯は一生使い続けるもの。一旦きれいになったからと通院を止めるのではなく、定期的にメンテナンスをすることも計画のうちに入れておきたいものです。

 

歯を保険適用の詰め物や被せ物で修復した場合

虫歯等の保険適用内での治療は、歯を削ったところにコンポジットレジン(樹脂製プラスチック)などを埋め、光で固めます。治療はその日で終了し、比較的安価です。
プラスチックは食事等によって着色しやすく、経年劣化が起きやすいので、何年かごとにやり直すつもりでいたほうが自分自身の歯が長持ちします。

 

審美歯科として補綴物を発注した場合

審美歯科としてオールセラミックス等の補綴物を歯科技工士に依頼して作って入れる場合は、まず歯型をとり、それから歯を削って土台をつくり、そこに仮歯を被せておいて、とった型から補綴物の製作をします。
院外での製作の場合は3日から10日くらいの待機時間が必要です。そして補綴物が出来上がると装着するのにもう1日治療日が必要です。多くの歯科医がこの方法をとっています。

 

綿密な打ち合わせと意思疎通のための院内ラボ(歯科技工所)

少し大きめの歯科医院になると、患者を待たせないために院内に技工ラボ(歯科技工スペース)を持っているところもあります。
院内に歯科技工士がいる場合は、患者は歯科医だけでなく歯科技工士とも打ち合わせができるので、微妙な色合いの希望を伝えるなど円滑なコミュニケーションを図ることができます。
また院内での製作のため、配送のやり取り等が省略され製作期間が短縮できます。

 

CAD/CAM冠(セレック)を使用すると、その日のうちに白い歯に!

補綴物は通常歯科技工士が手作業で製作しますが、最近はコンピューターにて設計・製作ができる“セレック”という機械を導入している歯科医院もあります。

医院数的ににはまだまだ少数ですが、CAD/CAM冠といって、機械がオートマチックでセラミックの塊から補綴物を削りだします。型取りも口腔内を3D カメラで撮影して3次元スキャンにて取り込みますので、患者さんへの型取りの負担もありませんし、咬合も正確に写しとることができます。マシーンが自動で行うので時間が短縮できます。

セレックのセラミックは通常のセラミックよりも硬いのですが、周囲の歯を削ってしまうほどではなくちょうどいい感じです。
そしてなんとセラミックのクラウンやインレー、オールセラミックなどが2時間程度で出来上がります。その日のうちに、口腔内に装着し治療を終えることができますので、通院の回数が減ります。

まさに忙しい方にピッタリな施術法です。

時間短縮の他にも、当日に製作から装着まで行えるので、仮歯を製作する手間もなく仮の詰め物から虫歯の菌が侵入するおそれが極端に減るというメリットも。
もともと着色されたセラミックブロックを削るので、最初から出来あがりの色が分かります。手作業で再現する微妙な色合いは出せませんが、口腔内でそれほど違和感はありません。セラミックは金属ではありませんので金属アレルギーを起こす心配もありませんし、見栄えもまるで本物の歯のように艶やかで美しくできあがります。

自院内で機械にて製作するので、院外の技工所に依頼して歯科技工士に製作してもらう補綴物に比べて非常にリーズナブルな価格にて提供することができます。
早く・安く・清潔に補綴物をつくれるセレックは、これ以上のものはない気がしてきます。

 

治療をするための土台作りが必要な場合も

以前の治療から長い間歯科医に来ていなかった方などは、虫歯や歯周病のリスクがあり、それらをまず治療してからでないと審美治療は行えません。
見た目だけきれいなものを被せても、中身がちゃんとしていないと崩れてくるのは何事も同じです。

口腔内の状態にもよりますが、適切な処置をまず行ってから審美性の向上を目指しますので、1~2回通えば終わりということではなく、自分の歯とじっくり付き合うつもりで歯科医院を訪れたほうがいいでしょう。
そのためにも、痛みで急患となって選ぶ時間もなく駆けこまなくてすむように普段から歯磨き等の基礎的なケアをしておくことが大切ですね。

歯は生涯を通じて人生の充実度に関わってきます。
現状の検査をせずにセラミック製作用の型をとろうとしたり、カウンセリングや治療に関してのインフォームドコンセントをしっかりしなかったりする歯科医院は信頼できるでしょうか。
少しでも疑問点や不安点があれば気軽に相談できるところを選ばれることをおすすめします。

 

大人の矯正は1〜3年が目安

とても高齢になったのでなければ、矯正は大人になってからでもできます。
部分矯正は「1日でできます」というところもありますが、通常はおよそ2~3年くらいの治療期間が一般的なのではないでしょうか。実際のところ、矯正の種類や期待する結果によって、期間はさまざまです。
矯正期間の中には、最初の相談(カウンセリング)は含んでいますが、矯正器具を外した後の定期検査や経過観察は含まれていません。
メンテナンスは生涯やっていくことが必要だからです。

 

歯科医選定には技術や価格の他、フィーリングも大切に

治療や矯正が終わったあともメンテナンスでお世話になる歯科医院ですから、自分も勉強して説明をちゃんと理解するようにしましょう。
歯科医や歯科医院に対しては、受付の雰囲気や歯科医の態度など、直感で感じる好き嫌いを大切に選ぶと良いと思います。
長い付き合いをする相手ですから、信頼関係を築けそうかどうかという点も重要なポイントです。

 

まとめ

それぞれの治療に対し目安の期間はありますが、実際のところは、患者の口腔状態や何の素材を使うか、どれくらいのボリュームの治療をするかによって、治療期間は異なります。
きちんと検査を受けて、自分にフィットするオリジナルのスケジュールを組んでもらうのが一番です。
何でも「おまかせ」にしてしまわずに、歯科医の説明をよく聞いて積極的に治療に参加することで、納得のいく結果を得られることでしょう。

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