あなたは、大切な歯を失ってしまった場合、どのような治療方法を考えますか?
通常、歯を失ってしまうと、「入れ歯治療」を選択する方が多いと思います。
入れ歯は、今や「おばあちゃんがやるもの」だけでは、ありません。
総入れ歯、部分入れ歯など、入れ歯にも色々と種類があります。
では、入れ歯治療とは、どういう治療を行うのでしょうか。
今回は、入れ歯治療について、治療方法、治療の流れなどについてご紹介いたします。
目次
1.入れ歯とは
入れ歯とは、失ってしまった自分の歯の代わりに人工的な歯を作り上げて、口の中にはめ込み、本当の歯のように歯を作り上げる治療法のことです。
入れ歯には、総入れ歯と呼ばれるものがあり、片顎すべての歯が人工の歯でできているもので、片顎の歯が1本もない場合に使われます。
また、入れ歯には、部分入れ歯というものもあり、一部分の歯がない場合に使われ、金属のフックなどで入れ歯を固定します。
一言で入れ歯と言っても、他にもたくさんの種類がありますので、ご紹介いたします。
<入れ歯の種類>
- 総入れ歯
- 部分入れ歯
- 金属床義歯(ゴールド、チタンなど)
- レンジ床義歯(プラスチック)
- 金属を使わない義歯(ソフト樹脂、生体用シリコン、ナイロン系素材)
- バネを使わない義歯(生体用シリコン、ナイロン系素材)
このように、入れ歯にも色々と種類があります。
好みや歯の状態に合わせて入れ歯の種類を選びましょう。
また、入れ歯も種類によって料金が異なってきます。
費用はそのくらい掛かるのでしょうか。
<入れ歯の費用>
- 総入れ歯:約20,000円~
- 部分入れ歯:約20,000円~
- 金属床義歯:約180,000円~
- レンジ床義歯:約20,000円~
- 金属を使わない義歯:約50,000円~
- バネを使わない義歯:約100,000円~
入れ歯の種類によって、それぞれ料金も異なってきますので、必要性や予算によって治療方法を検討することもおすすめします。
また、入れ歯治療には、保険が適用するものもあるので、比較的安価に抑えることもできます。
2.入れ歯の治療方法
では、入れ歯治療は、一体どのような流れで行われるのでしょうか。
簡単に入れ歯治療の流れをご紹介いたします。
<入れ歯治療の流れ>
1.初診、カウンセリング、検査
これまでの治療歴、治療の希望などを確認し、検査を行います。
2.歯型取り
口腔内の検査、レントゲン撮影などを行います。
既製品のトレーと呼ばれる器具を使って簡単な歯型を取り、取った歯型に石膏を流し、個人トレーを作る。
3.より精密な歯型取り
1で作成した個人トレーを使い、より精密な歯型や嚙み合わせの型を取ります。
4.嚙み合わせの高さの決定
嚙み合わせの高さを決めるために、ロー堤と呼ばれる嚙み合わせを記録するもの作り、人工歯の位置や角度を決め、ロウ義歯を作成。
5.嚙み合わせの確認
ロウ義歯を口にはめ込み、形や嚙み合わせを確認する。
6.完成
それぞれの工程での作成が1週間程度かかるため、入れ歯が完成するまでに最低でも1ヶ月は掛かります。
また、その時の口内の状況にもよりますので、1ヶ月以上掛かることもあります。
3.入れ歯のメリット、デメリット
入れ歯治療にもメリットやデメリットがありますので、事前にしっかり比較しておきましょう。
入れ歯治療のメリット、デメリット
入れ歯治療のメリット | 入れ歯治療のデメリット |
・保険適用内のため料金が安価
・比較的治療が短期間で済む ・取り付けが簡単 ・インプラントとのように骨を埋め込む手術が要らない ・どのような方にも対応できる |
・入れ歯のバネが見えてしまうと、入れ歯だとすぐにわかってしまう
・口を大きく開けると、入れ歯が外れてしまうことがある ・噛む力が弱まるため、ガムやおもちなどは非常に食べづらい ・味や熱が感じにくい ・歯茎が痩せていき、時間がたつと合わなくなることがある |
このように、入れ歯治療には、メリットもデメリットもあります。
必ずメリットデメリットの両方を確認するようにしましょう。
気になることがあれば、かかりつけの歯科医に相談することをおすすめいたします。
4.入れ歯以外の方法とは
歯を失ってしまった場合、入れ歯治療のほかにはどのような治療があるのでしょうか。
ご紹介していきます。
<入れ歯以外の治療方法>
- インプラント
- ブリッジ
- リーゲルテレスコープ
歯を失った場合でも、入れ歯以外にも治療方法はありますので、入れ歯では支障がある方、入れ歯はどうしてもいやだという方は、入れ歯以外の治療方法を検討することもおすすめします。
ぜひ、あなたに合った方法で治療を進めてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、入れ歯治療について、ご紹介いたしました。
入れ歯治療は、歯が抜けたり欠けたりして、大切な歯を失ってしまった場合に、一般的によく使われている治療方法です。
入れ歯は、おばあちゃんがやるものというイメージがあるかもしれませんが、今はそうではありません。
入れ歯の治療方法、メリットやデメリットなどを考慮しながら、ご自身に合った治療方法を選択することをおすすめします。
歯を失ってしまったとしても、諦めないようにしてください。