インプラント治療を受けることができる人とできない人とは

はじめに

インプラント治療を受けさえすればすぐにおいしく食事ができると思われているようですが、どんな人でも治療が受けられるとは限っていません。
インプラント治療はあごの骨に穴を開け、インプラント体を埋め込む手術が必要なのでさまざまな条件を満たす必要があるからです。
たとえば、特定の疾患にかかっていたり、お口の中の状態がインプラント治療にふさわしくない状態などの場合にはインプラントが行えないことがあります。
ここではインプラント治療ができない人とはどういった人なのか詳しくまとめてみました。
これにあてはまらない人はインプラント治療できる可能性が高いので、ご自分が当てはまるかどうかチェックしてみて下さいね。

インプラント治療ができない人

一定以上の年齢でない

基本的にインプラント治療は15歳未満の方はできません。
クリニックの判断に任されていますが、20歳以下の方もおススメできるとは言いきれません。
その理由に骨や歯の成長があります。
15歳未満の場合永久歯が完全に成長しておらず、全て生え揃うのは16歳頃だと言われています。
また、20歳以下の場合永久歯は全て生え揃っていたとしても、骨の成長が止まっていないことがあるからです。
このように、インプラントに深く関わっているところが成長過程の場合には骨に変化が起こります。
すると、せっかくインプラント治療を行っても不具合が起きてしまうことがあるので、それを避けるためにもある程度年齢制限があるわけですね。

骨粗しょう症

インプラント治療は外科的手術で人工歯根をあごの骨に埋め込んでいくため、骨がもろかったり、骨密度の低い方はインプラント治療が不可能なことがあります。
つまり、インプラントを埋め込むのに十分な骨がない・・ということになりますね。
そういった意味では歯周病の方も骨が多く溶けてしまっていることがあるので、同様にインプラント治療が不可能なことがあります。
ただ、こういったケースでは骨を移植したりすれば治療できることもあるため、前もってクリニックで確認しておきましょう。

重い腎疾患

腎臓に疾患がある方は免疫力が落ちやすいため傷の治りが遅くなることがあります。
インプラント治療では2回の手術が必要で、その際に出血があるため注意が必要です。
重度の腎臓病の方で人工透析を行っている方は骨がもろくなっているため、インプラント治療はできないことが多いです。
人工透析を行っていると、細菌が全身の臓器に回ってしまうことがあります。
そういった意味で、インプラント治療はおすすめできないのです。
腎臓病であっても、軽いものなら治療できることもあるので確認しておきましょう。

糖尿病

また、糖尿病の方もインプラント治療が不可能なことがあります。
糖尿病になると、全身の免疫力や抵抗力が落ちるので歯周病になりやすくなります。
歯周病はインプラントに大敵なもので、進んでしまうと最悪インプラントが抜け落ちてしまうからです。
また、抵抗力も落ちるので傷の治癒が遅くなり、手術によってできる傷が治りづらくなります。
ただ、全ての糖尿病の方がインプラント治療できないというわけではなく、血糖値のコントロールが可能であればインプラント治療は可能だと言われています。

噛み合わせが悪い

歯並びは人によって違うので、噛み合わせも人によって違っています。
たとえば、歯並びが悪いと場所によって噛む際に必要以上に力がかかるところが出きます。
噛み合わせによって健康な歯が折れてしまうこともあるそうです。
インプラントは正しい噛み合わせを前提に作られているので、余計な力がかかり過ぎると折れてしまうリスクがあります。
そういった噛み合わせや歯並びの悪さは全体的、または部分的に矯正を行って改善することが多いです。
また、上下左右の歯を被せ直すなどし、噛み合わせを改善することもあります。
このように、矯正治療を行ったり被せ直す手間や時間がかかるというデメリットがあるものの、インプラント治療を受けるメリットと比べてどちらを選べばいいかしっかりと考えた上で治療を受けましょう。

妊娠している

妊娠している女性もインプラント治療ができないことが多いです。
妊娠すると女性は出産に向け体が変化するため、基本的にインプラント治療は行えないことになっています。
妊娠初期は劇的に体に変化が起こるので心身共に不安定な状態になります。
さらに、インプラント手術を受けるので、不安や緊張などがストレスになって流産につながることもあります。
安定期に入ると虫歯治療などができると言われていますが、インプラント治療は手術が伴うのでおすすめできません。
骨の移植などは特に大がかりになるため避けた方が無難です。
妊娠後期になれば早産のリスクが起こります。
この時期になると体が赤ちゃんに血液をたくさん送るため、子宮に血流が多く流れます。
そうなると、貧血が起きやすくなることからインプラント治療による精神的ストレスは避けた方が無難です。
さらに、インプラント治療にはレントゲンを撮ったり、麻酔をしたり、薬を飲んだり・・などが必要になってきます。
通常の歯科治療で行われるレントゲンや麻酔の使用はさほど問題ないと言われていますが、できれば妊娠中は避けたいものです。
絶対にできないの?と聞かれるとそういうわけではないですが、妊婦さんがインプラント治療を受けるにはリスクが多き過ぎるでしょう。
なので、出産が終ってからインプラント治療を受けた方が赤ちゃんにリスクがないためおススメです。
ただ、もし治療を受けられたとしても、インプラント治療を行って終わりというわけでなくメンテナンスに通院が必要となるため、出産後のお母さんは通院するのが難しいかもしれませんね。

まとめ

インプラント治療は非常に優れた治療ですが、全ての方に行えるというわけではありません。
できるかできないかは治療前のカウンセリングの際に歯科医師によって判断されます。
ご自分がインプラント治療できる人か、そうでない人か分からない場合はクリニックで聞いてみるといいでしょう。
最近では無料カウンセリングを行っているクリニックも増えているため、相談してみてはいかがでしょうか?

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