虫歯について知っておきたいポイント5つ

 

ここでは虫歯に関するいろいろな情報を5つの視点からまとめています。

専門的なものから実生活に役立つものまで網羅しているので、虫歯についての一部分ではなく包括的に理解したいと思っている方はぜひ参考にしてください。

 

1.虫歯のメカニズム

虫歯菌は、歯に付着した食べカスやその他の菌と結合して作られるプラーク(歯垢)に含まれています。

プラーク1mgの中には約300種類1億個もの菌がいると言われ、食事のたびに栄養(特に)を取り込み酸を放出します。こうしてできた酸と虫歯菌が健康な歯を溶かしていくのですが、その状態が顕著であることがいわゆる虫歯であり様々な症状を引き起こす原因です。

 

毎日歯磨きをしていても虫歯になる人がいますが、それはプラークを完全に落としきれていないためです。プラークはバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊の一種で、歯磨き剤の殺菌効果や歯そのものの免疫効果を高める働きを妨害します。

 

正しい歯磨き方法やデンタルフロスなどを使用してプラークを徹底的に除去することが予防につながります。

 

2.虫歯の種類 

虫歯に種類があることはあまり知られていません。

種類は進行度によって分けられます。虫歯治療の経験がある人は歯科医が歯をチェックしながら「C2、C0…」などと言っているのを聞いたことがないでしょうか。

 

このC○が虫歯の種類(進行度)を表しており、全部でC0~C4の5段階があります。

数字が大きいほど状態が良くないということです。

それぞれ詳しく説明します。

 

・C0

歯の表面を覆うエナメル質という組織が、虫歯菌が出す酸によって溶かされ始めている状態(=脱灰)です。

エナメル質には神経が通っていないので痛みはありませんが、よく見ると歯が半透明に見えることが症状の1つです。

 

・C1

脱灰が進みエナメル質に小さな孔(あな)が空いた状態です。

C0同様、見た目にはほとんどわからないだけでなく自覚症状もほとんどないので気づきにくい段階ですが、後期には痛む・しみるなどの症状が出る場合もあります。

 

・C2

エナメル質の奥にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。

象牙質はエナメル質に比べると虫歯に対する抵抗力が弱いため、進行のスピードは上がります。歯の神経である歯髄(しずい)に近い組織であることから、冷たいものや熱いものを飲食するとハッキリとしみる症状が表れます。

 

・C3

虫歯が象牙質を侵食しその奥の歯髄(しずい)まで達した状態です。

歯髄は歯の神経なので当然ズキズキした痛みが生じることになります。

C2までの段階では虫歯を除去するだけで済んでいた治療も、C3からは複雑化します。

虫歯の除去に加えて、侵された歯髄も取り除かれます。その後内部に膿が溜まらないよう消毒され、取り除いた象牙質や歯髄の代わりとなる詰め物と土台、被せものが装着される、というのが一般的な流れです。

 

・C4

歯肉(歯ぐき)から上の歯冠部をほとんど溶かしてしまった状態で、もはや歯の原型はありません。

歯髄は完全に死んでしまうので一時的に痛みは感じなくなりますが、歯肉から下の歯根部まで虫歯が侵食すると歯肉に膿が溜まり炎症が起こったり、再び激しい痛みが生じたりします。

詰め物を入れて土台を作るための歯質がほぼ溶けており被せものによる治療も困難なため、ブリッジやインプラントといった抜歯治療が行われることになります。

 

3.虫歯の原因

虫歯の原因は1で説明した「磨き残しでプラークが溜まること」に加えて、歯並びと噛み合わせの不具合にもあります。

 

歯並びが悪いと歯ブラシが歯と歯のすき間に食べカスやプラークが溜まりやすくなります。すき間にブラシが入りにくいことから、食べカスやプラークきれいに取り除くことが難しいのです。

 

噛み合わせが悪いということは顎の位置がズレている可能性があります。

無意識に口が空いたままの状態が続き口内が乾燥しやすい環境になると、菌や酸を流す作用のある唾液の働きが弱まるので、少なからず虫歯の要因となります。

 

予防策としては、歯科医からブラッシングのコツを教えてもらう、日常の生活で歯や顎に負担をかけ過ぎない、矯正治療を考えてみる、などがあります。

 

4.虫歯とホワイトニングの関係

着色汚れを落として歯の見た目を美しくするホワイトニングですが、結論を言えば良い面と悪い面含めて虫歯との関連性はほとんどありません。

強いて挙げるとすればそれぞれ2つずつです。

 

〔良い面〕

  • 歯の汚れや見た目に気を使うようになるので歯の健康意識が高まり虫歯予防につながる
  • 歯科医院で行う場合、プラークやその他異常を早期発見し除去してもらえる

 

〔悪い面〕

  • 薬剤を使用するため歯質が脆弱な場合は少なからず歯にダメージを与える
  • ホームホワイトニング(自分で行うホワイトニング)は商品選びが難しい

 

国により安全性が認められている食品添加物(ポリリン酸Naなど)を薬剤として使用している歯科医院であれば、悪い面のリスクはありません。むしろステイン汚れ除去によるコーティング、防汚効果が期待できるので虫歯予防にも効果的と言えます。

 

5.歯科医院選びのポイント

虫歯治療や予防のケアを行いたいと思っても、どの歯科医院がいいのか迷う人は多いです。

そこで選び方のポイントを3つ挙げておきます。

 

  • 不安やストレスを和らげる工夫がされているか
  • 治療の説明をしっかりとしてくれるか
  • 健康な歯をなるべく残したまま治療してくれるか

 

歯科医院にはたとえば白を基調とした明るい空間や清潔な雰囲気づくりはとても大切です。患者の緊張や不安をやわらげる効果があります。こうした工夫・配慮がしっかりされている歯科医院は信頼できる1つの特徴です。

 

医師の説明を受けた上で患者が同意し治療が行われることをインフォームドコンセントと言いますが、このステップを蔑(ないがし)ろにする医院はお勧めできません。専門用語や複雑な治療でもわかりやすく説明し、患者と信頼関係を作ることが医師の大切な役割でもあるためです。

 

まとめ

いかがでしたか?

ここに挙げた5つの内容は自分の歯を守る習慣に必ず役立つはずです。

 

虫歯は日本人が歯を失う理由の中でもトップクラスの病気です。

正しい知識と日常から歯を守る意識を持つこと、そして信頼できる歯科医院を見つけることが何よりの虫歯リスクを低減させるポイントです。

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