歯周病と口臭は関係していた!注意したい口臭対策方法

「最近、口臭が強くなってきた・・・」

「口の臭いが気になるし、歯もぐらぐらしている・・・」

「歯周病って言われたけど、どうやって治せば良いの?」

このようなお悩みを持っている方は少なくありません。

実は、口臭と歯周病は密接に関係しており、中でも特に歯周病が原因の口臭は臭いがひどくなるケースが多いのですが、そのような場合には歯周病を改善することによって口臭を軽減出来ます。

また、歯周病は口臭だけではなく、歯ぐきやあごの骨といったお口の中の組織や身体全体を蝕んでいく病気であり、歯周病を治すためにはご自身で行うセルフケア歯科医院で行っている歯周病治療によって口内環境を改善する必要があります。

今回は、「歯周病」「歯周病と口臭の関係」についてお伝えします。

歯周病とは

歯周病を改善するためには、まず、歯周病がどのような症状を発症する病気なのか、といった基礎的な知識をつけておくことが大切です。

歯周病の原因や症状について詳しく見ていきましょう。

歯周病はどんな病気?

歯周病とは、歯の周りにある歯ぐきやあごの骨などの歯周組織に細菌が感染して引き起こされる炎症性の疾患です。

歯周病は日本人の「国民病」と言われ、30歳から64歳までの成人の約8割が歯周病を患っていることが明らかになっています。

近年では、大人だけではなく子どもにも歯周病が広がっており、小学生や中学生のときから歯周病を発症するケースも増えてきています。

歯周病の症状

歯周病の主な症状には、歯ぐきの腫れがあります。

歯ぐきは通常はピンク色をしていますが、歯周病にかかると歯ぐきが赤くなって腫れてきます。

また、「ブラッシングのときに歯ぐきから出血する」、「歯ぐきから膿が出る」などの症状が出てくるほか、さらに病気が進行すると「歯がぐらぐらになる」、「強い口臭が出てくる」、そして「歯が自然に抜け落ちてしまう」などの重篤な症状が現れてきます。

歯周病は初期段階では痛みを感じないため、これらの各症状に気づきにくく、症状に気づいたときにはすでに歯が抜け落ちる寸前の状態だった、というケースもあり、ここから歯周病はサイレントキラーと呼ばれています。

症状に気づきにくい歯周病ですが、口臭は自分自身で最も自覚しやすい歯周病の症状のひとつであり、慢性的にひどい口臭が続いているときには歯周病を発症していることが多いです。

歯周病の原因

歯周病はお口の中に潜むんでいる細菌によって引き起こされます。

人のお口の中には歯磨きをこまめに行う人でおよそ1000億個、あまり歯を磨かない方はおよそ1兆個もの細菌が潜んでおり、口の中に潜んでいる500~600種類の細菌の中でも特に20種類前後の細菌が歯周病が引き起こすことが判明しています。

歯周病と口臭の関係

歯周病と口臭には深い関係があります。

口臭の多くは歯周病が原因となっており、口臭を改善するためには歯周病を治していかなければなりません。

ここでは、歯周病が原因の口臭の特徴や口臭が発生するメカニズム、そして口臭の対策方法について詳しくご説明いたします。

歯周病が原因の口臭の特徴

口臭の中でも歯周病が原因で発生する臭いには主に2つの特徴があります。

1つ目は、「腐敗したたまねぎ」のような臭いがする口臭で、これは歯周病にかかっているときに歯と歯の間の溝である歯周ポケットに入り込んだ歯石が原因となり臭いが発生します。

2つ目は「腐った卵」のような臭いがする口臭で、これは歯周病にかかっている患者様のお口の中で唾液や血液、食べかすなどが分解されたときに臭いが発生します。

上記2つの口臭はメチルメルカプタン硫化水素ジメチルサルファイド等の揮発性硫化化合物が原因となって悪臭が発生しており、歯周病の症状が進むと特に強い臭いを発するメチルメルカプタンの割合が増え、強烈な悪臭を感じるようになります。

歯周病で口臭が発生するメカニズム

歯周病で発生する口臭は、歯と歯の間の歯周ポケットに入り込んだ歯石や歯ぐきから出る膿が臭いを発する原因となっています。

歯石は歯垢がカルシウムと結合して固まった物質であり、歯石自体には生きた細菌はひそんでおらず臭いもほとんどしないのですが、歯石は歯に付着すると歯石と歯の間に生きた細菌のかたまりである歯垢がつきやすくなり、歯垢に潜んでいる細菌がガスを出すため、口臭が発生するようになります。

また、歯周病では歯ぐきから膿が出てきますが、死滅した白血球やその他の死んでいる・生きている細菌が主成分の膿は言わば「身体の組織の一部が腐った物質」であるため、膿からも強い臭いが発生します。

歯周病が原因の口臭の対策方法

歯周病が原因となって発生している口臭の対策方法としては、以下の方法があります。

毎日のブラッシングを欠かさずに行う

歯周病が初期の段階であれば、毎日のブラッシングを正しい方法で行うことにより、口臭の症状は軽減します。

ブラッシングの際には歯と歯ぐきの境目に45度の角度で歯ブラシを当て、歯周ポケットに入り込んだ歯垢をかきだすようにして歯を磨きます。

このときにあまり強い力を入れ過ぎると歯や歯ぐきを傷つけてしまいますので、ブラッシングの際には歯ブラシの毛先が折れない程度の力で磨くようにしましょう。

生活習慣を改善する

歯周病にかかると免疫力が落ちてしまい、お口の中で細菌を増殖させてしまいます。

このため、「毎日しっかりと睡眠をとる」「栄養バランスの整った食生活を心がける」「適度に運動をする」といった日ごろの生活習慣を改善することによって免疫力が向上してお口の中の自浄能力が高まり、歯周病が原因となって起きる口臭の症状の改善につながります。

歯科医院での治療と定期検診を受ける

歯周病が原因の口臭の症状を改善するためには、ご自身で行うことが出来るセルフケアのほかに、歯周病治療を専門的に行っている歯科医院で治療と定期検診を受ける必要があります。

口臭の症状がひどく、歯周病が悪化している場合には歯科医院では歯石取りや歯のクリーニングを行うほか、症状が進んでいるときには歯垢や膿をとりのぞくフラップ手術や歯ぐきの再生手術であるエムドゲイン等の歯周病の精密治療によって対処することもあります。

口臭をなくすには歯周病を治すことが大切です

今回は歯周病と口臭の関係についてお伝えしました。

口臭の元となる歯周病は、放置すると歯を失うこともある怖い病気のひとつです。

歯周病が原因で発生している口臭の症状を改善するためには、口臭そのものをなくそうとするのではなく、口臭を作り出している原因である歯周病を治すことが大切です。

もし、強い口臭に悩んでいる場合や、歯ぐきが腫れている、血が出る、といった症状がある場合には出来るだけ早く相談へお越しください。

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